最初から絞り込みすぎない

自分の専攻は○○だから、この業界しか行けない。
自分の研究室の先輩たちが、△△会社や□□会社に就職しているから自分も△△会社か□□会社にしよう。
自分の専攻は××だから、この職種は無理。

就活では、最初から絞り込みすぎないことを強く勧める。
業界、企業、職種いずれもだ。
自分で可能性を狭めては勿体ない。
バリバリの文系の学生が理系の研究職に就きたいというのはさすがに無理があるのだが、例えば、文系の学生が多いイメージのある金融や商社は、理系も学生も採用している。
「文系就職」と言われることもあるが、文系の人たちと同じ職種(一般的には、この場合を「文系就職」と呼ぶと思われる)になるのではなく、理系の人向けの職種がある。
金融の場合は、投資アドバイス、アナリスト、トレーダー、これらはデータ分析、数学の知識が必要になる。
理系の職種なのだ。

思い込みでターゲットを絞り込むと、後々軌道修正がきかない恐れもある。
特定の企業だけに絞ってしまうと、それらが不採用になったときに、手持ちがなくなってしまう。
手持ちがなくなってからまた新しく企業を探し出すと時間的にも精神的にもプレッシャーとなる。

職種を考える際に、自分が何に興味があって、何がしたいか、何に向いているか、自分のことであっても即答できる人は少ない。
「○○がしたいから、きっとこの職種は自分は向いている」と思い込もうとする。
しかし、向いているかどうかは、結局はやってみないと分からないし、やってみてもすぐには分からないことも多いだろう。
何年か経って、この仕事は向いていると気付くこともある。
最初は考えもしなかった職種が実は天職というこもある。
残念ながら全く向いていなかった、何年か頑張っても変わらず、ということもある。
それはそれで仕方がない。
就活を通じていろんな職種を候補に考えた結果がそれであれば、後悔することは減るはずだ。

だからこそ、就活の最初から絞り込みすぎないようにしてほしい。

巷の適職診断、適性診断を受けてもよいと思う。
結果が正しいかどうかはさておき、「気付き」が得られる点で参考にはなるだろう。

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