月別アーカイブ: 2017年9月

インターンシップ制度

「インターンシップ制度」とは、学生が就業前に企業などで「就業体験」をすることである。
夏から春先にかけて行われる。
企業によっては、日当を払うこともある。

かつて自分が就職活動をしていた頃からインターンシップはあった。
その頃は概ね2週間が多かったが、最近は「1日」が最も多いと知って驚いた。
それは「就業体験」ではなく「セミナー」だろう。

数日以内で終わるもの・・・セミナー、見学
1週間程度で終わるもの・・・課題解決
2週間から1カ月かかるもの・・・職務実践

に分けられる。
本来は、「職務実践」があるべき姿だと思うが、どうやら少数派のようだ。
セミナーや見学の類は単なる企業のPRの場でしかない。

「課題解決」とは一体何をやるのか?

参加した学生がグループに分けられて、与えられた課題を解決するためにグループディスカッションをする。
出てきたアイデアをまとめて「○○グループはこう考える!」という結論を出し、グループごとに発表をして、社員が総評して終わる。
その企業の社員がグループの動きを見て、間違った方向に行かないようにアドバイスをする。
なお、建前では「インターンシップに参加したかどうかは採用には無関係」となっているが、社員は、学生の評価も付けている。
社員もヒマではないし、企業もお金をかけて開催するのだから当然だ。
これもセミナーや見学に比べればまだマシだが「就業体験」と言えるかというと怪しい。

職務実践

営業系の場合は、社員に同行してアシスタントをしたり、技術系の場合は、製図や調査の一部を担当したりする。
実際の仕事の現場に入って業務の一部を経験できる点では、インターンシップの本来あるべき姿はこれだろう。
この形式のインターンシップを行っている企業は実際は多くはないようだ。
企業にとっては、学生とはいえ、部外者を現場に入れるのは抵抗がある。
受け入れた部門も、学生を放っておくわけにはいかないので負担もある。
実際の雰囲気に触れられる点では、その企業や職種を希望する学生にとってはミスマッチを防げる。
気になる企業がある場合は、参加するメリットは十分にある。

企業研究について

企業研究は、その企業だけで済まさないようにする。
業界研究にも関連することだが、競合他社のことも研究しよう。
競合との違いを知ることは志望動機の裏付けに役立つ。
例えば、業界1位のA社を志望していた場合でも、A社は○○分野ではトップシェアだが、△△分野では業界2位のB社のほうが強いというケースがよくある。
とすると、「△△分野でもトップシェアと取れるようにしたい」というのは動機付けとして悪くない。
逆に、業界2位のB社を志望していた場合でも、「△△分野をもっと強くしたい」、「○○分野でトップシェアを取りたい」というのも動機付けにできる。
なお、上記のように他社との違いを志望動機に出さなくても、企業研究をしているかどうかは面接官は見抜ける。
ネットに書いてあるような小手先のテクニックでやり切ろうとしてもバレている。
いちいち指摘していないだけだ。

当初頭にあったのは業界1位の企業だけかもしれないが、企業研究をしていると、競合他社のことを知るとそちらにも魅力を感じることもある。
就職活動は、最初から業界や企業を絞り込まないことを強く勧めたい。
絞り込む理由は、大抵、業界・企業に対する「思い込み」である。
思い込みで自分の可能性を狭めるのは何とももったいない。

企業研究を行う手段は、
HP
業界地図、会社四季報などの書籍
OB・OG訪問
が挙げられる。
アルバイトで内部に入るという手もあるが、募集しているかどうかにもよるためイレギュラーだろう。
内部に入る手段としては、インターンのほうが有利だろう。
インターンについてはまた別の機会に。

業界研究・企業研究って何だろう?

まず認識してほしいのは、「学生」というものは、「世間知らず」である。
「自分は違う」と思った人ほど、冷静になってほしい。
その根拠はせいぜい、「バイトでいろんな人と知り合った」、「サークルで他大学の学生と交流していた」、「ビジネスパーソン()が参加する勉強会に参加している」とかそんなところだろう。
ひどい学生になると「俺の人脈が~」などと言い出す。
学生に限らず、「俺の人脈が~」と言い出す手合いにはロクなのはいない。

学生が世間知らずなのは当たり前なのだ。
だからこそ、就職活動を通じて、世の中(の一部)を知る。
そのとっかかりが「業界研究・企業研究」だ。

「企業研究」は、その会社のHPを見たり、会社四季報を見たり、OB・OGに話を聞いたりすればできそう、というイメージがあるだろう。
「業界研究」となると、なんだか大がかりな気がして後回しにしたくなる。
すでに、
興味のある業界
興味のある仕事
興味のある会社
はなんとなくあるはずだ。

興味のある業界として、「電機業界」に興味があるならつべこべ言わずに「電機業界」のことを調べるべきだ。
興味のある仕事として、「営業」に興味があるならば、何の営業をしたいと思うだろうか?
「車」であれば、「自動車業界」のことを調べるべきだし、「旅行商品」であれば、「旅行業界」「観光業界」のことを調べるべきだ。
興味のある会社として、「○○化学」に興味があるならば、「化学業界」のことを調べるべきだ。

では、どうやって調べたらよいか、オススメなのは、「業界地図」を購入すること。
「業界地図」は複数の出版社から出版されていて、どれも、業界ごとに、勢力図、現状、課題、今後の展望、を数ページずつで見やすくまとめている。
四季報のように、細かい字でビッシリという体裁ではないので、気軽に読みやすい。
一冊買っておけば、今まで関心がなかった業界のことも知る機会にもなる。
就活を始めた頃は、イメージできそうな業界、職種、知っている会社に目が行きやすい。
それは往々にして、「テレビでコマーシャルをやっている会社」や「身近な職種」であることがほとんどだ。
しかし、業界研究、企業研究をしているうちに、当初とは違った業界や職種に興味を持つようになり、そのまま進路決定に繋がることもある。
学生は世間知らずなのだ。
是非とも、就活を通じて視野を広げてほしい。

大手企業に入りたい人へ

大手企業に入りたいあなたはきっと、「大手企業に入るには」をググったことがあるだろう。
Q&Aサイトで質問したことがあるかもしれない。

すると「大企業だけでなく中小企業にも目を向けなさい。」と見当違いな回答が来たり、「日本の99%以上は中小企業です。」というデータを突きつけられたりする。

就職活動しているあなたにとっては、いずれも

どうでもいいこと

だろう。
中小企業にだって、まともな企業があることぐらい知っているし、中小企業の割合なんてググればすぐ出てくる。

就職活動にどのくらい時間をかけられるか考えてみよう。
2019年卒の場合、表向きに企業がエントリーを受け付けるのは2018年3月、面接開始は6月。
エントリー受け付け開始の時期になってから業界研究・企業研究をやっているようでは厳しい。
実際はエントリー受付の時期までには業界研究・企業研究をやっておかなければならない。
2018年の夏・秋頃から始めるとして、6か月ほど。
「6か月もあればなんでもできる。」と思ったとしたら、ちょっと考えてほしい。
特に、大学受験で浪人した人は、浪人する前に「1年もあれば何でもできる」と思ったのではないだろうか。
実際、どうだったのか。
満足のいく量・質の勉強ができたと胸を張って言える人は多くはないはず。
浪人していなくても、夏休みの前に「40日あれば~」と同じように思ったことがあるだろう。
何が言いたいかというと、「6か月はあっという間」ということだ。
すると、興味のない中小企業のことを調べる時間はない。
そんな時間があるなら、もっと大手企業に入れる努力をするべきだ。
世の中には、なぜか、中小企業を推してくる人がいるのだが、就職するのはあなたです。
無責任な雑音に惑わされず、自分の希望する道に突き進んでほしい。

はじめまして

はじめまして、管理人です。

ファミコン世代です。
新卒採用の時期はバブル崩壊後の氷河期真っただ中。
そんな中、大手企業に複数内定。
その後、転職活動を始めた時期はリーマンショック後の厳しい雇用情勢。
そんな中でも大手企業に転職。
しかも複数回。
いずれも大手企業です。
なお、ネットで言われているような有名ブラック企業ではなく、どれも巷の人気企業ランキングで上位の企業です。

何かものすごく目を引く経歴があるわけでもありません。
お祈りメールも沢山頂きました。
自分の経験が大手企業を目指して就職・転職活動をしている人に役に立つことがあるかもしれない。

就職・転職・キャリアに関する話題を中心に、ヲタク趣味をすこーしピックアップします。