「インターンシップ制度」とは、学生が就業前に企業などで「就業体験」をすることである。
夏から春先にかけて行われる。
企業によっては、日当を払うこともある。
かつて自分が就職活動をしていた頃からインターンシップはあった。
その頃は概ね2週間が多かったが、最近は「1日」が最も多いと知って驚いた。
それは「就業体験」ではなく「セミナー」だろう。
数日以内で終わるもの・・・セミナー、見学
1週間程度で終わるもの・・・課題解決
2週間から1カ月かかるもの・・・職務実践
に分けられる。
本来は、「職務実践」があるべき姿だと思うが、どうやら少数派のようだ。
セミナーや見学の類は単なる企業のPRの場でしかない。
「課題解決」とは一体何をやるのか?
参加した学生がグループに分けられて、与えられた課題を解決するためにグループディスカッションをする。
出てきたアイデアをまとめて「○○グループはこう考える!」という結論を出し、グループごとに発表をして、社員が総評して終わる。
その企業の社員がグループの動きを見て、間違った方向に行かないようにアドバイスをする。
なお、建前では「インターンシップに参加したかどうかは採用には無関係」となっているが、社員は、学生の評価も付けている。
社員もヒマではないし、企業もお金をかけて開催するのだから当然だ。
これもセミナーや見学に比べればまだマシだが「就業体験」と言えるかというと怪しい。
職務実践
営業系の場合は、社員に同行してアシスタントをしたり、技術系の場合は、製図や調査の一部を担当したりする。
実際の仕事の現場に入って業務の一部を経験できる点では、インターンシップの本来あるべき姿はこれだろう。
この形式のインターンシップを行っている企業は実際は多くはないようだ。
企業にとっては、学生とはいえ、部外者を現場に入れるのは抵抗がある。
受け入れた部門も、学生を放っておくわけにはいかないので負担もある。
実際の雰囲気に触れられる点では、その企業や職種を希望する学生にとってはミスマッチを防げる。
気になる企業がある場合は、参加するメリットは十分にある。