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業界研究・企業研究って何だろう?

まず認識してほしいのは、「学生」というものは、「世間知らず」である。
「自分は違う」と思った人ほど、冷静になってほしい。
その根拠はせいぜい、「バイトでいろんな人と知り合った」、「サークルで他大学の学生と交流していた」、「ビジネスパーソン()が参加する勉強会に参加している」とかそんなところだろう。
ひどい学生になると「俺の人脈が~」などと言い出す。
学生に限らず、「俺の人脈が~」と言い出す手合いにはロクなのはいない。

学生が世間知らずなのは当たり前なのだ。
だからこそ、就職活動を通じて、世の中(の一部)を知る。
そのとっかかりが「業界研究・企業研究」だ。

「企業研究」は、その会社のHPを見たり、会社四季報を見たり、OB・OGに話を聞いたりすればできそう、というイメージがあるだろう。
「業界研究」となると、なんだか大がかりな気がして後回しにしたくなる。
すでに、
興味のある業界
興味のある仕事
興味のある会社
はなんとなくあるはずだ。

興味のある業界として、「電機業界」に興味があるならつべこべ言わずに「電機業界」のことを調べるべきだ。
興味のある仕事として、「営業」に興味があるならば、何の営業をしたいと思うだろうか?
「車」であれば、「自動車業界」のことを調べるべきだし、「旅行商品」であれば、「旅行業界」「観光業界」のことを調べるべきだ。
興味のある会社として、「○○化学」に興味があるならば、「化学業界」のことを調べるべきだ。

では、どうやって調べたらよいか、オススメなのは、「業界地図」を購入すること。
「業界地図」は複数の出版社から出版されていて、どれも、業界ごとに、勢力図、現状、課題、今後の展望、を数ページずつで見やすくまとめている。
四季報のように、細かい字でビッシリという体裁ではないので、気軽に読みやすい。
一冊買っておけば、今まで関心がなかった業界のことも知る機会にもなる。
就活を始めた頃は、イメージできそうな業界、職種、知っている会社に目が行きやすい。
それは往々にして、「テレビでコマーシャルをやっている会社」や「身近な職種」であることがほとんどだ。
しかし、業界研究、企業研究をしているうちに、当初とは違った業界や職種に興味を持つようになり、そのまま進路決定に繋がることもある。
学生は世間知らずなのだ。
是非とも、就活を通じて視野を広げてほしい。

大手企業に入りたい人へ

大手企業に入りたいあなたはきっと、「大手企業に入るには」をググったことがあるだろう。
Q&Aサイトで質問したことがあるかもしれない。

すると「大企業だけでなく中小企業にも目を向けなさい。」と見当違いな回答が来たり、「日本の99%以上は中小企業です。」というデータを突きつけられたりする。

就職活動しているあなたにとっては、いずれも

どうでもいいこと

だろう。
中小企業にだって、まともな企業があることぐらい知っているし、中小企業の割合なんてググればすぐ出てくる。

就職活動にどのくらい時間をかけられるか考えてみよう。
2019年卒の場合、表向きに企業がエントリーを受け付けるのは2018年3月、面接開始は6月。
エントリー受け付け開始の時期になってから業界研究・企業研究をやっているようでは厳しい。
実際はエントリー受付の時期までには業界研究・企業研究をやっておかなければならない。
2018年の夏・秋頃から始めるとして、6か月ほど。
「6か月もあればなんでもできる。」と思ったとしたら、ちょっと考えてほしい。
特に、大学受験で浪人した人は、浪人する前に「1年もあれば何でもできる」と思ったのではないだろうか。
実際、どうだったのか。
満足のいく量・質の勉強ができたと胸を張って言える人は多くはないはず。
浪人していなくても、夏休みの前に「40日あれば~」と同じように思ったことがあるだろう。
何が言いたいかというと、「6か月はあっという間」ということだ。
すると、興味のない中小企業のことを調べる時間はない。
そんな時間があるなら、もっと大手企業に入れる努力をするべきだ。
世の中には、なぜか、中小企業を推してくる人がいるのだが、就職するのはあなたです。
無責任な雑音に惑わされず、自分の希望する道に突き進んでほしい。